オタリのデッキ、MX-55を入手したので詳細を紹介。
本機は、センタータイムコードトラック仕様、NAB仕様のMX-55Tである。
タイムコードが記録できるが、リーダー/ジェネレーターは内蔵していない。
オプションのVEM基板が装着されている。
メーカーでは「スタジオ・マシンのクォリティをコンパクトなボディに凝縮した」と言っているが、
実際に中身は充実している。
テープカウンター/ロケーター部。HH:MM:SSの表示のほか、テープスピード表示や
標準速度に対して何%かでの表示もできる。
ロケーターは3ポイントのメモリーが可能。
ちなみに、表示をクリアするには「CLR」を押しながら「TIME・IPS・%」ボタンを押す。
VUメーターは特に感度がよく、反応が機敏である。
アンプ部周辺。
「SEL-REP」ポジションでは録音ヘッドで再生した音を出力する。
通常は「REPRO」ポジションで、再生ヘッドで再生した音を出力する。
「SRL」はボリュームをスルーするスイッチ。
テストトーンを発生できるのが便利である。
ヘッドまわり。
デッキの底板から、アンプ回路の各種調整ができる。
再生イコライザーは高域と低域が独立して設けられている。
録音系の調整。
このモデルはDOLBY HX PROが搭載されている。
アンプはチャンネルごとにプラグイン基板となっている。
上から、CH1、CH2、タイムコードの各アンプ基板。左にマイクアンプ、右にモニターアンプの基板がある。
CH1のアンプ基板。
再生系の部分。コンデンサーにはニチコンのMUSEが多く使われている。
オペアンプはM5219を多く採用。右側のOTARIのICが何なのかが不明である。
再生ヘッド用のヘッドアンプは、この基板上にはなく、ヘッドブロックの近くに別途、独立して設けられている。
録音系の部分。
マイクアンプ基板。DOLBY HX PROの回路も搭載されている。
モニターアンプ基板。内蔵スピーカーを鳴らすためのパワーアンプも搭載されている。
背面。上側に大きなヒートシンクが取り付けられている。
入出力部分。タイムコードの入出力が追加されている。
銘板。「MX-55T」のTが薄い。消費電力は150Wと大きい。
背面を開けたところ。コントロール基板が見える。
リールモーター。ACインダクションモーターである。
電源トランス。わかりづらいが、かなり大型で、しかも周囲を厳重にシールドされている。
キャプスタンモーター。DCブラシレスモーターが採用されている。
コントロール回路の中央部。Z80系のCPUで制御されている。
IO用の8255が目立つ。
ヒートシンクの裏側。
正面のパネルをはずしたところ。ピンチローラーとヘッドハウジングの化粧枠をはずすと、簡単にはずせる。
メカのフレームはアルミダイキャストのしっかりしたもの。
サプライ側テンションアーム部。テンションコントロール用のセンサーがついている。
テイクアップ側のカウンター用のタコ。
テンションアームのダンパー。
ヘッドハウジングを取り外したところ。
ヘッドは厚手のアルミブロックに取り付けられている。ベースのブロックは厚みが6.5mmもある。
ベースのアルミブロックに、1枚アルミ板(というには厚いが)を介してヘッドを固定。
再生ヘッドと録音ヘッドの間にはスクレープフィルターが取り付けられている。
再生ヘッドのアップ。CH1とCH2の間にタイムコードトラック用のヘッドがある。
録音ヘッドと消去ヘッドのアップ。消去ヘッドはCH1・CH2用とタイムコード用を合体した構造。
このヘッドはとても大きくボリュームがある。普通のヘッドと比較してみる。
左が本機の再生ヘッド、右はMX-5050用のヘッド(TEACのヘッドと同じ、ミツミ製のヘッド)。
2倍以上の大きさである。